少年と新聞の話

パリオリンピックが開幕し、連日熱い試合が展開されていますね。
各競技の選手たちの鋭く真剣なまなざしに圧倒されっぱなしです。

女子サッカー・ブラジル戦の
アディショナルタイムでの劇的な逆転勝利、
体操男子団体では
最後の鉄棒で僅差で大逆転し金メダル獲得、
など、諦めない姿は私たちに大きな感動を与えてくれます✨

選手達のはじける笑顔、嬉し涙、そして悔し涙、、、
まだまだ続くオリンピックから目が離せません。


前置きが長くなりましたが、”感動”といった意味では、
また違った味わいの”感動”に出会ったお話を
今回は紹介させていただきます。
「おばあさんのしんぶん」という絵本も出ているので
ご存じの方もいらっしゃると思います。

その話の内容です。
「早くに父を亡くした少年の家は、
   新聞を購読する余裕がなくなりました。
   何とか読み続けたい少年は、新聞配達を始めました。
 配った先の老夫婦の家を配達後に訪れ、
 通うようになります。 
 読み終わった新聞を読ませてくれたのです。
 おじいさんの死後も、
 一人になったおばあさんが
 変わらず新聞を読ませてくれました。
 数年後、そのおばあさんも亡くなり、
 葬儀に出た少年は、
 実は彼女は字が読めなかったと知ります。
 ′てっちゃん′が毎日来るのがうれしくてとり続けたのだと知り、
 涙が止まらくなった、、、」

70年以上前の出雲(島根県)を舞台にした
岩國哲人氏(故人、元出雲市長)の
ご自身の体験をもとにしたエッセイです。
戦後まだ豊かではない頃のお話ですが、私自身新聞好きなので、
この記事を読みとても心が動かされました。
人と人とのつながりやあたたかさが感じられ、
幸せな気持ちになりました🙏

ヨーガをやっていく中にも、沢山の感動、感謝があります。
人それぞれ感じ方も違いますが、
小さな感動を感じられるような
平穏な暮らしが世界中に広がりますように!!

                  
                      森 淳子

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